近年、「心の病」で悩んでいる人が増えています。また、厚生労働省によると、これからも増えると予測されています。時代が急激に変化しているのにもかかわらずストレスをコントロールする術を知らなかったり、職場の環境が悪いことが主な原因です。
特に職場環境の悪さは問題で、社会経済生産性本部の調査結果によると、企業における「心の病」の増加要因は①職場でのコミュニケーションの減少②職場での助け合いの減少③個人で仕事をする機会の増加です。悩みや問題を抱えても、相談するあてがなく途方にくれている組合員の姿が想像できます。
現在の高度ストレス社会において組合員の雇用を守るためには、組合員一人ひとりにストレスマネジメント力をつけることと、誰もが安心して働ける職場環境づくりが不可欠です。
当講座では、前半でストレスの仕組みについて説明し問題解決のポイントを説明します。後半では、情緒的支援ネットワークを作る聴き方のコツについて学びます。
- ストレスの仕組みを理解し、ストレスマネジメントのポイントを知ることができる
- 心理チェックにより、自分の行動特性(心癖)を理解することができる
- メンタルヘルス対策に必要なコミュニケーション(特に傾聴)のあり方について理解できる
- 筑波大学大学院の宗像恒次教授が開発した対人関係スキル(SAT理論)をベースにしている
- うつ病総患者数と将来予測
- ストレスの仕組み
①良いストレスと悪いストレス(ストレス3つのサイン)
②一次的ストレスと二次的ストレス
- 一次的ストレスの対処
①ストレス関数
②ストレスマネジメントのポイント
- 心理テストによる自己理解と結果分析
①0次的ストレス(イイコ尺度、依存度尺度/個人ワーク)
②診断結果で解る、うつ病になりやすい危険域
③0次的ストレス対処
- 支援者に必要なリスニングスキル(講義・ワーク)
①情緒的支援ネットワークの必要性
②抑うつ化のプロセス
③共感的なリスニング